水の施設見学会

カルガモプロジェクト

2007年11月09日 13:20

芝浦、港南は運河に囲まれた水の街

そこで、日ごろ入ることができない、水にまつわる施設を見学しようという会が催されました。





最初に行ったのは、「天王洲水門」

みなさん、水門って何のためにあるのかご存知ですか?

津波を防ぐため?
高波を防ぐため?

いえいえい「高潮」から街を守るためです。

高潮ってなんでしょう。

海は毎日2回、満潮と干潮を繰り返し、海の水は増えたり減ったりします。
これは、月の重力に引っ張られているからです。

高潮はそれとは別の異常潮位現象です。

高潮は「低気圧」と「風」によって潮位が異常に高くなる現象をいいます。
東京湾は袋状になっているため、南の湾口から強い風が吹くと、水が東京に押し付けられて水位があがります。
そのとき、低気圧によって水面が吸い上げられると、急激に潮位があがるのです。

昭和34年には5mを超える異常潮位があったそうです。
その時、都内区部の41%が冠水したとか・・・・

水門は都民の財産を守る大切な防波堤です。

今日は月に一度の開閉テストの日。
約40トンもある巨大な水門が動く日です。

そばで見ると大迫力!



水門見学が終わると、次はバスに乗って
「芝浦水再生センター」に移動。



ここは主に、港区、中央区、千代田区、新宿区、渋谷区の下水を処理している施設。
つまり、国会議事堂も、皇居も、排水はすべてここで再生しています。
だいたい、国会議事堂からここまで流れてくるのに2時間ほど時間がかかるとか・・・

最初は座学。


ここで処理されている排水は日に約65万立方メートル。
これは多摩川の半分に相当する量です。

それを再生して、魚が棲めるレベルに浄化し、運河に流しています。





現在の浄化レベルを遥かに上回る高度処理と呼ばれる再生水も日に4千立方メートルほど作っているとか。
これはオゾン処理して、水道水以上のレベルにまで浄化した水。
今はまだ全体の1%以下ですが、すべての下水をこのレベルに再生して運河に流したら、運河は泳げるようになると話して頂けました。

運河で泳げる日は、いつ来るのでしょうか?
オリンピック前にやってくれないかな?(笑)

期待しましょう!

次回の見学会は「東京港に浮かぶ無人島探検」の予定です。