お待たせしました。

カルガモプロジェクト

2008年05月18日 08:16

塩分濃度が低いとはいっても運河は海です。
海水に浮かべた営巣の草が枯れないか心配していましたが、渡り鳥のキンクロハジロやホシハジロが北の国に帰って行ってから、カルガモの人工営巣の緑はいっきに増え、立派な草むらになっていきました。



ここで、皆さんにお詫びしなければいけません。
実は、4月の中ごろから気になっていた事をお伝えしていませんでした。

巣のスロープの一部が、いつ見ても濡れていることに気がついたのです。
草も一部不自然に倒れているような気がします・・・



観察を続けていた4月18日の夕方
巣から滑り落ちるように一羽のカルガモが出てくるところを発見しました!


翌日も、翌日も、同じく薄暗くなる時間になると、カルガモは巣から出てきて、15mほど離れた桟橋近くまでいっきに移動すると、そこで糞をします。
そして、待っていた雄と2羽で餌を食べに行きます。

この行動パターンが続きました。

5月14日の夕方。
定期便となった巣からの出入りを観察するため、待っていたのですが、親鳥はなかなか巣から出てきません。

暗くなっても観察を続けていると、なにやら巣の草むらの影から、ネズミのような小さなものが見えたような・・・

もう暗くて見えないので
翌朝、行ってみると



子供が生まれていました。
全部で5羽!

1時間ほど巣の回りで餌を食べて、巣に戻っていきます。


世界初の試み。
カルガモの人工営巣の成功です。

人工的な公園の池の草むらに巣を作ったりするのは珍しい事ではありませんが、最初から巣として設計し設置したものは他にありません。
この1年間は試行錯誤の連続でした。

カルガモの親子は愛情あふれるドラマがいっぱい。
一緒に観察しませんか?

カルガモプロジェクトでは、一緒に観察したり、設営を考えたりしてくれる仲間を募集しています。
待ってます!

芝浦港南地区総合支所
地区政策課 地区政策担当
電話:03-6400-0013
ファックス:03-5445-4590
メール:sk-kuminnokoe@city.minato.tokyo.jp

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