カルガモ観察日誌2008/05/17

カルガモプロジェクト

2008年05月19日 06:33

子供が生まれた翌日(5/16)の観察です。



朝から5羽の子供達と母親は巣の回りに付いている海苔を熱心に食べていました。



母親が巣に戻っても、やんちゃな2羽の子供は巣に戻ろうとしません。



すると、カラスがやって来ました!


カラスはカルガモのヒナを食べてしまう天敵です。

ヒナが危ない!


すると、母親が全ての子供を引き連れ、巣から出てきました。


母親は子供の盾になって、カラスを威嚇します。

カラスは巣の中に入って来ますが、水が苦手なので浮かんでいる限り安全です。
ヒナが襲われるのは、陸に上がった時なのです。

カルガモは、一度に12個ほどの卵を産むと言われていますから、この5羽の子供達には、もっと兄弟がいたのかも知れません。
カルガモのヒナのうち、大人になれるのは通常2~3羽ほどです。


巣の近くで唯一僅かながら残っている土の護岸の茂みの中にもヒナを襲おうと待ち構えている天敵がいました。


猫です。

芝浦には野良猫がたくさんいます。
カルガモが陸に近づく瞬間を狙って猫は潜んでいるのです。

その日、カラスは何度もヒナを狙って襲い掛かっていました。


ここで発見した事があります。

カルガモは巣作りも子育てもメスが行い、オスは子供を作るとオス同士で群れを作り安全なところに行ってしまう。
完全な母子家庭。
それが、定説でした。

巣作りも手伝わず、子育てもせず、遊んで暮らすオスのカルガモ。
カルガモのように生きたいなんて言ったら、最低の男って事に・・・

しかし、芝浦のカルガモは違いました!
子供と母親がカラスに襲われている時、一羽のオスがやってきてカラスを威嚇したのです。

う~ん・・・
パパガモくん、ちゃんと離れた所から、母親と子供を見守っているじゃないの!

「定説」は芝浦のカルガモのオスには当てはまらないようです。

でも、カラスを追い払ったあと、巣までついていきましたが、巣には入れてもらえませんでした・・・・

芝浦運河にはドラマがいっぱい!

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