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Posted by naturum at

2008年08月04日

今期最後(?)の子ガモ誕生!

最初の子供が誕生してから2ヶ月
2008年7月28日に、今シーズン最後と思われる親子が誕生しました。


5月に生まれた母子は、巣が気に入ったのか、ヒナが生まれた後も巣を利用していましたが、スズメやカラスなどと違って、生まれてすぐに自分で泳ぐこともエサを採ることもできるカルガモは、生まれると巣から離れ大半の時間を水上で移動しながら暮らすのが一般的です。

水上の方が陸上より安全だからです。
この母子もヒナが生まれるとすぐに巣を離れ、隣の餌場に移動していきました。

生まれたてのヒナは、体力が無いので、母親はまるで卵を抱くようにヒナを抱いて乾かします。
そして、眠るときもヒナを抱きかかえて眠るのです。
これは、外敵からヒナを守る意味もあります。



新しいカルガモ親子が誕生!


夜が明けると、母子はアイランドの西岸にある通称「カニ護岸」の方へ移動していきました。

この先、野良猫やカラスなどの外敵から身を守りながら生きていかなければなりません。
一匹でも多くのヒナが成長になることを願うばかりです。


私たちは、カルガモの巣と餌場を設置しましたが、家畜化につながる過度の給餌や、過剰なカラス対策などは避けたいと考えています。

人工巣を設置後すぐに何羽ものメスが産卵場所に選んだ理由は、水上の巣が陸上の草むらよりも安全だったからです。

私たちは、カルガモ親子の強い家族愛を観察することで、自らの家族の絆を考える機会が出来ればと考えています。
また、身近な水辺に接する中で、水辺環境を考える機会となればとも思っています。

ぜひ、御家族で観察してみてください。

今後、この2ヶ月間に撮った映像を順次、アップしていきますので御期待下さい。  


Posted by カルガモプロジェクト at 20:06Comments(0)

2008年08月01日

ご報告

前回から1ヶ月以上に渡りレポートが中断してしまったことを、まずはお詫びいたします。
この間に起こったことを時系列に沿って報告させていただきます。

六月の初旬、カモプロ事務局宛に一通の報告がありました。
「子ガモが母ガモとはぐれてしまったようだ」というのです。
まだ親離れする時期ではないにもかかわらず、子ガモは「ピーピー」と
鳴きながら、必死に母親を探して水面を彷徨っていました。



そしてその翌日、衝撃的な通報を受けることになりました。

「母ガモと思われる成鴨の死骸が運河に浮かんでいる・・・」

スタッフが駆けつけてみると、頸部と腹部を何者かに食された無残な姿がそこに浮かんでいました。
肉食系の動物に襲われてしまったようです。

子ガモの安否が気に掛かり探してみると、遠くの水面で一羽泳いでいます。
そこに一羽の雄鴨(恐らく父ガモ)が現れました。
そして、父ガモに誘われるように子ガモは母ガモの死骸に近づいてきました。
暫くの間母ガモの近くを離れようとしませんでしたが、また父ガモに誘われ、帰って行きました。

専門書などによると、雄のカモは子育てを行わないと言われています。
しかし、我々が観察していた父カモは違いました。

母子がカラスに襲われたときも、他のカモに脅かされたときも
必ず飛んできて守っていました。
そして、母親が死んだ後も、別の家族と一緒に生活をする父子の姿を見ることができました。


写真左 2008.6.13撮影

・・・現在・・・
我々が設置した「カルガモの巣」周辺で生まれ育った子ガモたちは、今では一見したところ親ガモと見分がつかない程に大きく成長しています。

この子たちが、伴侶を得て、再び子供を作るとき、私たちの作った巣をりようしてくれるでしょうか・・・・


人工巣で産卵した最初のカルガモの親子は卵が孵化してからもしばらくの間巣を利用していました。
しかし、生まれてすぐに自分でエサを採ることのできるカモの場合、他の鳥と違い、卵が孵化すると巣を捨ててしまうのが通例のようです。

人工巣を調査してみました。
すると、中には草を押しつぶした4つの皿状の産卵床がありました。

この人工巣を使った母親は4羽ほどいたのでしょう。
今年はカメラの設置など行えなかったのですが、来期は小型カメラで観察できるようがんばってみたいと思います。



今、この水域には計30羽程のカルガモが棲みついているようです。
自然界の生態系に人間がどうかかわっていくか、という大きな課題と
これからも真摯に向き合いつつ、今後も彼らの生活を見守っていきたいと
思います。


そして7月も終ろうとするとある日、巣から8羽の可愛いヒナを連れた親子が出てきました!
今期、最後と思われるヒナの誕生です!

つづく・・・  


Posted by カルガモプロジェクト at 16:08Comments(0)