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記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  
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2010年04月01日

侵入痕

これはカルガモの人工巣の風景ですが・・


芝浦アイランドを作っている最中
2005年の同じ場所の写真が見つかりました。


懐かしいですウワーン

芝浦アイランドのプラタナス公園のシンボル
プラタナスの巨木は


昔からプラタナス公園の場所に生えていたのではなく
今のエアタワーの建っている場所に生えていたものを移植したものです。


巨大なトレーラーで運んだんだ
懐かしいよぉ~テヘッ

そして、終戦直後の芝浦運河の写真も発見。


懐かしいよぉ~テヘッ

てなわけないでしょムカッ
まだオイラ産まれてないっつーのムカッ

昭和初期の運河は、たくさんの船とたくさんの人で賑わっています。
運河は作られた当初、沖に泊まっている貨物船から
運河沿いの倉庫に小船で荷を運ぶ水路として、頻繁に利用されていたのです。

時代は変わり、船の荷物はコンテナになって、運河沿いの倉庫もなくなっていきました。
そして、超高層住宅が建ち、空き地がなくなり、カモの住処もなくなっていったのです。

そして、今日の人工巣
若いカップルが仲良く巣の回りを泳いでいました。


巣には枯れ草の隙間から新芽が少しずつ出てきています。


おや?
スロープのところの黒い海苔がはがれています。
これは、カモが頻繁に出入りしている証拠です。


こっちも


もしかすると、巣に卵があるかも知れません。

時代は変わろうとも、命の紡ぎの連鎖は続きます。

明日にでも見に行ってこよっと晴れ

カルガモプロジェクト、新規メンバー募集中です。
  


Posted by カルガモプロジェクト at 17:28Comments(0)

2010年03月21日

カップル



カルガモのカップルが何組か新居の下見に訪れています。
今年は、どの部屋に巣を作るのでしょうか?

  


Posted by カルガモプロジェクト at 12:33Comments(0)

2010年03月11日

お知らせ

カルガモプロジェクト メンバーの皆様へお知らせ

晴れ次年度のカルガモプロジェクトのメンバー募集締切が近づいてきています。

カルガモプロジェクトは、毎年更新の意思表示をしないといけません。
まだ参加表明をしていない方は、事務局もしくは区の窓口までご一報下さい。

晴れ下記の日程で、港区ベイエリア・パワーアッププロジェクト平成21年度第3回総会が開催されます。

■総会のご案内
日時 平成22年3月19日(金) 午後7時から8時30分まで(予定)

場所 港区立芝浦港南区民センター 2階集会室
   (港区芝浦4-13-1 都市基盤整備公団トリニティ芝浦内)

総会の出欠につきましては、3月17日(水)までに、
Eメール、電話、FAXのいずれかの方法により、下記連絡先に、必ずお知らせください。

【連絡先】芝浦港南地区総合支所
協働推進課地区政策係 石井
TEL 03(6400)0013
FAX 03(3452)4902
E-mail minato82@city.minato.tokyo.jp  


Posted by カルガモプロジェクト at 17:42Comments(0)

2010年02月17日

巣の草植え

人工巣に植えてある葦やガマなどの草は冬になると枯れてしまいます。
そして、カルガモは3~4月に枯れ草を集めて巣を作ります。

カルガモの人工巣に巣作りに必要な草を足すために、草の採取に行きました。

行ったのは荒川河口にある若洲運河沿いの川原。


ここの草は海水に対する耐性があるので、運河でも枯れにくいのです。


かなりの重労働ですウワーン


草は土の付いた根ごと採ります。


車に積んで芝浦へ晴れ


そして、みんなで人工巣に草を植えます。


これまた重労働ウワーン


今年も、可愛いヒナが見れるといいねキラキラ  


Posted by カルガモプロジェクト at 21:12Comments(0)

2010年01月19日

新年あけましておめでとうございます

新年あけての第一回目フィールドワーク
1月10日に開催しました。

渡り鳥のホシハジロとキンクロハジロが集まってくるため
年末年始のお休みの間に休息場は驚くほど汚れてしまっていました。


掃除は重労働ですウワーン

交代で、掃除します。


巣の中もチェック!

葦やガマなどは一年草なので冬には枯れてしまいます。
運河は塩水なので、新芽の発育が悪く、巣つくりが始まる3月頃までに巣を覆うほど草が育ちません。

草が巣を覆ってしまわないと、空から卵がカラスに見つかってしまいます。

トラックで草取りに行かねば・・・  


Posted by カルガモプロジェクト at 19:28Comments(0)

2009年12月26日

納会

今年最後のカモプロミーティングは忘年会を兼ねた座談会。

会場はカルガモの人口巣を見下ろす洋館風の建物の2F。
エアタワーのエアズリビングで行われました。


エントランスホールには大きなクリスマスツリーがニコニコ


港区芝浦港南地区総合支所の奥野課長の御発声で乾杯!


トゥ・ザ・ハーブスのケータリングは写真を撮る前に汗

カルガモの話、水辺環境の話、コミュニティーの話
話題は尽きず

2次会は、アイランドに浮かぶエールクレールに場所を移し


狭い船内で肩を寄せ合い、この街の素晴らしさを語り合いました


私たちの住む街は運河のある水辺の街

毎日変化する海の色
水鳥たち
海の香り
頬で感じる風
水面に反射する光

私達は水に囲まれた、この街が大好きです晴れ  


Posted by カルガモプロジェクト at 17:32Comments(0)

2009年12月18日

水鳥の学習会

今日はカルガモプロジェクト主催による「水鳥の学習会」が開催されました。

この会は、一般市民の誰もが無料で参加できる会ですが

この会の目的は
カモプロのメンバーがより専門的な水辺の自然に関する知識を学び
その得た知識を人口増加の著しいこの地域の子供達に教えることで
地域の世代間交流を図ろうという区の画期的な試みなのです。

第一部はカモプロリーダーが講師となって
「運河の自然と親水生活」
をテーマに話をしました。


運河の水の話し
運河の生き物の話し
運河の水はどこからくるのか?
どうすれば、もっとキレイになるのか?
私達が今日からできる水環境に優しい生活とは?

そんな話のあと

独立行政法人 港湾空港技術研究所
農学博士 桑江朝比呂先生による
アカデミックな水鳥の話し


どんな水鳥がいるのか
水鳥の生態
カルガモの生態観察から解ったこと

終了後も参加者の方から質問が相次ぎ、予定時刻を大幅にオーバーしてしまいました。
大好評ニコニコ

私たち人間が、鳥から学ぶ、親子の絆、家族愛ハート

コミュニティーの最小単位である家族晴れ
それが、カルガモプロジェクトの大きなテーマです  


Posted by カルガモプロジェクト at 06:00Comments(0)

2009年12月17日

今年最後のフィールドワーク

12月13日は今年最後のフィールドワークを行いました。
今年最大の参加人数、カヌーも12艇!


これだけの人数でかかると
休息所もあっという間にピカピカキラキラ


一方、巣の方はというと・・


スロープにカモが這い上がった爪の跡がビックリ
カルガモのカップルが巣の下見に来たに違いありません!


あと、葦やガマの新芽も出てました。


巣の中を覗くと・・・
石がありました・・・
心無い人が投げ込んだものと思われます・・・


今年もみんなで頑張りました!
来年もカルガモが巣を作ってくれるといいね晴れ
  


Posted by カルガモプロジェクト at 17:07Comments(0)

2009年12月09日

オオタカ出現?

昨日、休息場を見ると大変な事になっていました。


一羽の野鳥が死んでいるのですが、
何者かに食べられたようで、羽毛が飛び散り散乱していました。

カラスの仕業でしょうか?
専門家の方に画像を送り、意見を求めてみました。

結果
襲われた鳥はツグミであろうとのことでした。


そして、襲った鳥は
猛禽類、タカ科の鳥
おそらく「オオタカ」だろうと

えぇぇぇ~
芝浦にオオタカがいるんですか??!!ビックリ

オオタカっていったら
こんな鳥ですよ!先生!


しかし、言われてみれば
先週、家の窓から、見慣れない大きな鳥が飛んでいるのを見て
あわててカメラを持ってベランダに出たのですが、もう見つからなかったのです。
トンビとは違って

こんな感じでした。

先生から教えて頂きました。
>東京湾沿いには水鳥を狙ってオオタカがやってきていますので、おそらくオオタカの仕業
> だと思います。東京港野鳥公園のHPでタカ類の出現率が見れますので、ここをご覧下さ
> い。オオタカは、冬季はかなり普通に見られるタカです。春から夏は林のある場所で繁殖
> するのでいなくなりますが。
http://www.wbsj.org/sanctuary/tokyoko/

カルガモのヒナが出てくる頃には、森林に帰るので安心だとのことです。  


Posted by カルガモプロジェクト at 14:35Comments(0)

2009年12月07日

今日の休息場



休息場は冬になると、にぎやかです。
カルガモは春の産卵にむけてカップルで行動するようになってきます。
今日は巣の下見でしょうか?

渡り鳥のキンクロハジロとホシハジロは潜るのが得意な潜水ガモの仲間
時々、水中に潜って何かを食べているようです。


白いアヒルのホワイティーちゃん。
相方を無くしてから少し元気が無いように見えるのですが
ちょっと心配。

あと、先日のカモプロミーティングで出た話題


芝浦運河祭りの際
芝浦商店街出店のキャナルカフェに出ていたメニューの件

芝浦産の味!??
素材が良いからできる???


最近、芝浦のカルガモが少なくなったと思ったら!雷
芝次郎ちゃん食べちゃったの?雷
メンバーの怒りのメッセージ伝えておきました(;一_一)

ちなみに、お店の店長さん曰く
「芝浦産」は冗談だそうです汗
岩手産の合鴨なんだとか・・・

産地偽装はダメですよパンチ  


Posted by カルガモプロジェクト at 11:45Comments(0)

2009年11月20日

渡り鳥

冬がやってきて、カルガモの巣のある芝浦西運河に今年も

ホシハジロ


キンクロハジロ


がやってきました。

芝浦アイランドから出ているアーバンランチに乗ってお台場に向かう途中
運河から高浜水門を通って外に出たところ

マガモのカップル


オナガガモのカップル


カルガモのカップル


仲良くデートしていました。
カルガモはオスとメスが似ていますが
他のカモは鮮やかな模様をしています。

メスの見分け方が解りますか??

もっと、水鳥の事が知りたいという方のために学習会やります!
晴れ晴れ晴れ晴れ晴れ晴れ
水鳥の学習会
黄色い星日時   12月14日(月) 18:30~20:00
ピンクの星会場   男女平等参画センター(リーブラ)4F


黄色い星講座内容黄色い星
第一部 運河の水環境の話し
第二部 運河の水鳥の話し 
 
ピンクの星申込方法ピンクの星
12月1日に「広報みなと」にて告知される「みなとコール」で申込下さい。

みんな聞きに来てね!
鳥のオスメスの見分け方を覚えたり、
水鳥の種類や変化で季節を感じられるようになるよ!    


Posted by カルガモプロジェクト at 15:19Comments(0)

2009年11月19日

定例会

カルガモプロジェクトは毎月1回ずつ、2つの会合を行っています。

晴れ一つが会議室で行うミーティング。
ここで、活動方針や予定を決めたり、日頃みんなが観察した内容などを話し合います。

会合場所は田町駅東口にある、港区芝浦港南総合支所です。




晴れもう一つがフィールドワーク
巣の清掃メンテナンスをカヌーに乗って行います。

渡り鳥がやってくると、とたんに汚れが激しくなる休息場所。
カヌーが不安定なので、意外と重労働なのですムカッ


巣は、葦、やススキ、ガマなど比較的海水に耐性のある水辺の植物を植えていますが
やはり、毎年、追加で植えないとカモが巣を作るほど生い茂ってくれません。
1月には荒川の河川敷で草の採取と巣のメンテナンスを行います。

カルガモプロジェクトではメンバーを募集しています!
黄色い星問合せ先黄色い星
芝浦港南地区総合支所地区政策課地区政策担当
電話:03-6400-0013 ファックス:03-5445-4590  


Posted by カルガモプロジェクト at 18:08Comments(0)

2009年09月03日

タモリさん登場!

カヌーに乗ってカルガモの巣の手入れをしていると・・・


見慣れない船がやってきました。

カメラマンなど大勢乗っています・・・


何やっているんですか!!???

大声で尋ねてきたのは、タモリさん。
これは、運河を船に乗ってタモリさんが探索するという
NHKの「ブラタモリ」という番組のロケ船でした。

都会の運河に浮かぶ、小さな大自然。
来年は、新たに人工巣を増設する予定です。


カルガモの巣に、秋の風情を漂わせるガマの穂が咲きました。
  


Posted by カルガモプロジェクト at 19:28Comments(0)

2009年08月08日

シバジロー

芝浦運河のアイドルといえば
アオクビアヒルのシバジローと白いアヒルのホワイティーちゃんのカップル

一昨日、シバジローが亡くなりました。
外傷がないことから老衰と推測しますが
まるで寝ているように安らかな状態でした。



シバジローとホワイティーのカップルをこの地で見かけるようになって、もう10年以上が経ちます。
誰が、どのような目的でアヒルを運河に放したのかはわかりません。
しかし、この運河が年々キレイになっていく過程において、1つのシンボリックな存在であったことは間違いないと思います。



家禽であるアヒルは子育てをしないため、カルガモのようにヒナを連れて泳ぐ姿を見ることは出来ませんでしたが、今年も元気に子作りに励んでいたのに・・・・

シバジローの冥福を祈ります。  


Posted by カルガモプロジェクト at 12:53Comments(7)

2009年07月15日

芝保育園

芝保育園の園児がカルガモの巣の見学にやってきました。

元気いっぱい!

恐ろしいほどパワフルな園児たち!

花壇に入っちゃダメ!
通行者にダンゴ虫投げないで!


保育士の方ではありません。
港区のカルガモ担当者も子供たちに襲われ、じゃなく囲まれて・・・

あまりの騒々しさに、カモの親子はどこかに行ってしまい・・・

しばらく探して、やっと発見!


ヒナは3羽になってしまいましたが、無事育ってくれることを願います。


  


Posted by カルガモプロジェクト at 10:42Comments(2)

2009年06月08日

今日の巣20090608

駅からの帰り道
渚橋の上から何気なく巣を見てみると・・・

あっ!

巣の入り口からカモが!

抱卵中の母ガモか?

と思いきや、

次から次へと、

4羽も出てきました。

良く見ると、体がまだ小さい若鳥のようです。
巣の裏に、親らしき成鳥が2羽います。


この騒ぎに人も集まってきました。
みんなカモの事を見ているんですね。

どうやら以前産まれたヒナが親と一緒に遊びに来たようです。
巣の中では、母ガモが卵を抱いていたはず・・・・

ヤンチャな近所の子供達の乱入に、さぞかし驚いたことでしょう。  


Posted by カルガモプロジェクト at 21:26Comments(0)

2009年06月08日

カモプロ・フィールドワーク

平成21年度のカモプロの定期活動は
フィールドワークとミーティングを毎月1回ずつ開催することになりました。

昨日は第1回目のフィールドワーク開催
全部で8艇のカヤックを出して休息所の清掃と人工浮島の観察を行いました。


天気が良くて、とっても気持ちが良かったです晴れ

巣の観察テーマは、カモの出入り口観察です。

これは、今年の1月に巣のリフォームを行ったときの画像。
カモが大部屋を好むということが判ったので、南側の部屋の壁の大半を取り除きました。

この後、4月に右の赤い円の部分に巣をつくり7羽のヒナが誕生し
現在は、左の赤い円の部分で別の親が卵を温めています。


出入り口は、ぎっしりと生えた草の根の部分にトンネルが空いているので判ります。
(赤い円の部分)


岸から数メートルしか離れていないので岸からでも見えますが、カヤックで近づいて見るとリアルでドキドキできます。


休息所はブラシでキレイにします。
これが意外と重労働テヘッ


みなさん、お疲れ様でした。
24日のpm7:00から港区の総合支所B1会議室でミーティングを行いますので、お時間ある方は御参加宜しくお願いします。  


Posted by カルガモプロジェクト at 11:42Comments(0)

2009年06月08日

カルガモプロジェクトの生い立ち その3

平成19年12月15日に設置したカモの巣。
(正確には巣を作ってもらうための水上草地)



設置してから日に日に雨や波で
土が水を含んで重くなり沈んでいきました。

このままでは転覆の恐れもあると思った僕たちは
巣の裏に浮力体を追加で入れる事にしました。

用意したのは、20Lのポリタンク9個!
(新品ではなく、プールなどに入れる塩素が入っていた廃品を区から頂いてきた物です)
20Lのポリタンクは、理論上、約20kgの水を排水するわけですから浮力も20kgあるはずです。
つまり全部で180kgの浮力を追加する作業を行います。





一つ一つ、20kgの浮力があるポリタンクを全体重で沈ませて、巣の下に運び固定していきます。



重労働です!



1つ1つポリタンクを入れるごとに、巣は浮かび上がってきます。
巣の側面で、黒くなっている部分が今まで沈んでいた部分。


浮力調整は、この後、更に2回行いました。
現在、巣の下にはぎっしりとポリタンクが敷き詰められた状態になっています。  


Posted by カルガモプロジェクト at 09:54Comments(0)

2009年06月06日

カルガモプロジェクトの生い立ち その2

2007年に区の住民参画事業としてスタートしたカルガモプロジェクト

頭の中にあった
運河の上に浮かぶ野原を作ってカルガモの巣にしたい・・・・
という漠然としたアイデアはあっても、
具体的にどのような構造にしたら良いのか???

木に吊るす鳥の巣箱は数多くの成功例を基にしたノウハウの蓄積があります。

しかし、カルガモの巣に関しては
前例が存在しないということがわかりました。

ニューヨークのハドソン川に墜落した旅客機の事故原因とも言われるバードストライク
水辺に作られる事の多い空港建設時には鳥の生態調査は欠かせないのだそうです。
国土交通省には水鳥の専門家がいらっしゃいました。

港湾空港技術研究所 桑江朝比呂さんをお招きしてアイプラでWSを開催!

桑江さんからは、前例がないから、参考にするべきものは無いけれど
自分達でカルガモを観察し、データーを集め、工夫し、適切な方向を導き出していくことは
それ自体が研究であり、大きなチャレンジなのだと背中を押して頂きました。

そして、前例がないのだから、成功すれば世界初だとも!

草を植えても、運河は海だから海水で草が枯れてしまうかも知れない・・・
揺れる浮島で巣作りをするかどうか・・・

すべてはチャレンジです。

基本レイアウトは頭にあったのですが、間仕切りをどうするかは皆で相談して決めました。


1)半分の面積を占める大部屋
2)残りの半分の面積の中部屋
3)中部屋を更に半分にした小部屋が2つ

全部で4部屋

製作は、区から地元工務店に依頼してもらいました。
そして、待望の納品日!

不思議な物体が田町駅前のスポーツセンターに運ばれてきました。



裏側-オレンジ色の物体は発泡スチロールの浮力体です。


白い紐のようなものは給水シート。
草が枯れないように水を吸い上げるために取り付けました。

・・でも、そんなモノは必要ないと後でわかるのですが・・・

トラックに積んで、


高浜水門横にある東京倉庫運輸さん(屋上にヘリポートのある倉庫)の護岸から海へ


船に引かれてどんぶらこ


ミナモ桟橋で500kgの土と荒川で採取してきた草を植えます。

ゴミ袋に5袋ぎっしり採ってきたのに、植えるとまばらにしかなりませんでした・・・


東京都の許可を受けた水域にアンカーで固定します。

芝浦アイランドのエアタワーのエントランスホールをバックに


このまま、春を待って、カモが巣を作るのを待つだけ・・・
と思っていたら

大問題発生!

計算上は、底に取り付けた浮力体の力で浮き上がる予定だったのですが
500kgの土が水を吸って、どんどん重くなり島が沈んできてしまったのです!!


オーマイガー!

僕たちは悩みました。

引き上げれば、その重みで浮島は壊れてしまうでしょう・・・
浮力体を底に取り付けるには、誰かが潜って取り付けるしかない・・・

2007年12月30日の事でした。

つづく  


Posted by カルガモプロジェクト at 10:21Comments(0)

2009年05月30日

カルガモプロジェクトの生い立ち その1


これは、2004年の芝浦アイランド北側の映像です。
もともと都電の操作場だったため北端に架かる旧船路橋には、まだ都電のレールが残っていました。

この写真の頃は、すでに渚橋と潮彩橋が完成し、
今の芝浦アイランド桟橋付近の護岸工事が始まっています。
島の中央付近に生えていた木も伐採され、中央付近には草が生えているだけになっています。


この頃まで、芝浦アイランドの大半の護岸は耐震護岸化されていませんでした。
水際は木の杭と木板で土止めされ、草が生い茂っていました。


関東大震災の時、東京の護岸の70%が崩れ、
水際に立つ建物の大半が崩壊したそうです。
東京都では、震災時に護岸が崩れないように、耐震護岸化を進めています。

完成した耐震護岸の上は、遊歩道化され、都民の憩いの場所となっていますが、
あくまでも遊歩道が目的で作られたのではなく護岸の耐震補強が目的なのです。


これは芝浦アイランド西岸、ケープタワー横の通称「カニ護岸」の建設風景です。

芝浦アイランドの護岸には多くのカニ(ベンケイガニ)が棲んでいました。
ここは単なる耐震護岸ではなく、このカニが、生き続けられるようにと、
カニの棲みやすい護岸作りが実験的に進められました。



鹿島建設のカニパネル

護岸整備を進める中、護岸に棲んでいるカニ達を救い出し、
カニ護岸が整備されるまで、子供達に里親になってもらう
「カニ引越し大作戦」が行われました。



助け出されたカニ


100名を超える子供達が、自宅で3ヶ月間飼ったカニを放流しました。



今、カニ護岸に棲んでいるカニは、100名以上の子供達が助け出したカニです。


このカニ護岸には2つの人工干潟が作られ、ハゼやウナギなど多くの生き物が棲みつくようになりました。


こうして、水辺の生き物に優しい水辺開発が行われて行ったのですが
芝浦アイランドの工事が進んだ2005年、それまで毎年春になると
数多くのヒナを連れた親子ガモが見られた芝浦周辺の運河に異変が起きました。

親子ガモの数が激減したのです。
巣を作る草むらが消失してしまったためです。


巣を求めて探し回る数多くのカップルが見られました。

そこで、2006年、港区が地域の魅力アップを目的とした市民参画事業
「パワーアッププロジェクト」の中でカルガモの巣作りプロジェクトが提案されました。

カニ引越し作戦の責任者でもあった今のカモプロリーダーが
水上に草地を浮かべ、カモが巣に利用する場所作りを提案したのが始まりです。

しかし、初年度は認めてもらえませんでした。
失敗したときの責任を問う一部周辺住民の強い反対があったためです。

カニ引越し作戦の時も、開発で大半のカニを殺しておいて
カニを助けたという満足を子供に伝えるのは偽善だという意見がありました。
カニを殺す開発の現実を子供に教えるべきだという主張です。

水辺は公共の場所。
多くの意見が出されます。

多数決で決めるのが正しいというわけではありません。
多くの意見に耳を傾け、みんなが納得できる手法を考えていかなくてはいけません。

1年かけて地域町会や水域利用者の方々の理解を求め、仲間を集め、
最後は港区の山下課長(現総合支所副支所長)の英断により、カルガモプロジェクトは
2007年正式に区の事業としてスタートする事になりました。

つづく
  


Posted by カルガモプロジェクト at 11:33Comments(0)